2017年5月11日木曜日

123R - 燃料タンクの膨張

設計上の限界と安全係数を加味して、使用条件の幅は決定されます。
改造により使用条件の幅を超える、劣化により条件が狭まる、などにより、
その分安全係数が小さくなって行きますね。
幸運にも、笑い話程度で済む事故しか起こしていない、くまむしです。


さて、ネット界隈では、
赤ガス=レギュラーガソリンを使用する際、
アルコールを混ぜるとススが出なくてよいというサイトがちらほらありますが、
5% で十分。
10% は必要。でもそれ以上は不要。
など、いくつかの意見があるようです。


自身でも混合比率はいくつか試してみました。

結果として、アルコール 5-10% なら中火以上で完全燃焼。
お米を炊くようなとろ火は、20% 程度まで混ぜないと青火が難しい。
でした。
炊くときの水を多めにすれば、中火でも炊けるんですが、
燃料がより必要です。

飯盒炊爨を日常的に行う、ぼくとしては、
アルコール 20% を混ぜて、しばらく使用していたわけですね。


ぼくは、玄米が好きでよく炊くんですが、
やわらかく仕上げるには、白米より炊く時間が長く必要です。
だいたい、炊き始めから炊き終わりまで約 30 分間。
これに、おかずの調理が加わります。


いつもの用に、玄米を炊き終わり、
餃子を焼いていたところ。
なんか、ぺきっという金属的な音が。

続いて、ぺき、ぺき、き、き、きききききと言いながら、
バーナーヘッドが傾いていきます。

あ、やべっと思って、火を消そうにも、ヘッドが傾いたのでレバーがはまらない。
ラジオペンチで無理やり回して火を消してから、音はやんだものの、
燃料注入口の圧力弁からは、しゅーしゅーガソリンが漏れている音が。

間に合ったかな?
と思ったのもつかの間、
また、少し違う、ぱきっという音が燃料タンクからするじゃありませんか。
恐ろしいことに、
ぱきっ、ぱきっ、と言いながら、燃料タンク下部がむくむく膨らんでいきます。

ひとまず、ラジオペンチで掴んで、シンクに入れ、
蛇口をひねって、隣室に退避。
幸いなことに、タンク破裂は免れました。


膨れた 123R がこちら。


・設計上限の熱量を超えた燃料を使用したため。
・同時に、おそらく圧力弁が劣化していて、圧が十分に開放されなかったため。

などの理由により、今回の事態になったと考えています。


指定の燃料の使用と、
圧力弁のメンテ or 定期交換については、
今後徹底したいと思います。

赤ガスにアルコールを混ぜる方は、
どうかお気を付けて。


なお、膨らんだタンクは、
ゴムハンマーで叩いたら、おおむねもとに戻りました。


湯沸かしのみに使って、しばらく様子を見たところ、
スピンドルからガソリンが漏れて火を吹くのと、
燃料キャップの安全弁が徐々に駄目になって火を噴くので、
ひとまず使用を保留にしました。

たぶん、
グラファイトパッキンと、燃料キャップを交換すると復活します。
でも、10 年を超える使用を見据えて、調理器具を再考したいと思うのです。

おわり。


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