2017年9月16日土曜日

職業訓練 7 週間目 - 構造材本組と、筋交い、間柱入れ

いやいや、9 月とはいえ、せっかくの 3 連休に台風直撃とは。
戸締まりをして、備えます。
雨音を聞きながら読書に励むのも、なかなかおつなものですし、
個人的には好きな時間のひとつな、くまむしです。


さて、今週は盛りだくさんでしたか。
構造材の組み立ては、見た目の変化が大きく、楽しい作業ではありました。

土台の設置、柱の設置、屋根組、
+筋交い、鴨居、敷居に間柱入れ。

と、いった作業内容で、
高所作業も出てきて、落下物に気をつける必要もあり、
リスクも大きくなってきています。

では、かんたんにご紹介しましょうね。

土台の設置

本来はコンクリートの基礎の上に、
木材で作製した土台を置きますが、今回は基礎代わりの木製台を使います。

作成した土台を仮設置して、寸法と水平の確認。
寸法は、尺杖という 12 尺の長い定規で。
水平は、レーザーで水平の光をだしてくれるブツを使います。
専用器具ですね。

一概には言えないそうですが、
寸法(3 間)や水平の誤差は ± 1mm 程度としていました。


確認後に、基礎のアンカーボルトの位置を、現物合わせで墨付けし、
ドリルで穴を開け、組んで行きますね。
組んだ後に、対角線の長さを測り、歪みがないことも確認します。

面倒ですが、まっとうな小屋を立てるには必要な作業。
仮に一人で実施するなら、つらいものがあります。

柱の設置

今回、柱の長さは、
ほぞ (組む時に他の材料に差し込む部分)を含めて、2850mm。

以前、小屋束のほぞを作ったのと同じ機械で、
ほぞを作っていきます。
柱は計 16 本あり、手作業でほぞ切ると考えると、
ちょっと気が遠くなりますが、機械があれば平気。

また、和室だと柱が室内から見えるようになるので、
柱の角は、かんなで面取りもしますね。


そして、できたら土台に打ち込んでいきます。
普通に叩くと、ほぞが折れてしまうので、
ひっかけかけやと言う、専用器具を使います。
写真撮り忘れちゃった。

屋根組

柱を立てたら、桁と梁を乗っけていきます。

素人が作っているので、
柱のほぞが、すかすかの部分もあり、
ぐらぐら揺れるので大変です。
やっぱ、現場で最初に足場を組む鳶職の人はすげえわ。

段取りとして、どこからやるかを考えるよう、
きびしく指導されますけれど、
実際やってみると、組む順番間違えると作業できんわー。
と実感できるようになり、授業のありがたみを感じたり。


桁、梁を組んだら、
小屋束を入れて、金具で固定。
ここらへんから、体の固定が楽になってくるので、
作業の安心感が出てきます。


できたら、垂木を入れて、
それぞれインパクトドライバーで、棟木、母屋、軒桁の 3 箇所を止め、
軒の出が 300mm なので、墨を打ってノコで切っていきます。

なお、垂木も、
屋根の傾斜勾配から長さを出し、
棟木部分でちゃんと合わさるようにさきっぽを屋根勾配で切っておきます。
建物の計算としては、初歩みたいなんですけどね。

これだけ組むと、もうがっしりとした剛性感が溢れており、
屋根の上で昼寝ができそうな勢いです。


垂直の確認

構造材が組めたら、
4 隅の柱に防風さげふり*をつけて、垂直を確認。
(*: 中に、糸につる下がったおもりが入っていて、傾きがわかる)


傾いていたら、
屋起こし No.1 (下の写真) を梁と土台にあてがいます。
くるくる回すと、こいつが伸びて押してくれるので、傾きが治るんですな。
修正時には、仮筋交は外しておかないといけません。

一人で小屋建てる時は、さげふりはともかくも、
屋起こしはないので、レンタルでなんとかならんと金銭的にはきついかなー。
6 畳一間や、ログハウスなら、ごまかしも効くかもしれませんが。


筋交、鴨居、敷居、間柱入れ

筋交は、傾き修正後にすぐいれます。
入れる部分の形を写し取る、スーパー如意棒も、専用商品ですね。

鴨居や敷居は、寸法を 1-2mm 大きく作製しておき、
柱と柱にジャッキを噛ませて、無理やり押し広げて入れます。
このジャッキも、一般のご家庭にはないはず。
また、みずひきで、水平の確認が必要になり、なかなか忙しい。


間柱も入れていきます。
筋交部分に入る間柱は、筋交部分を削る必要があって、
ちょい面倒ですけど、もうノコギリや、ノミでは困りません。
どんとこいです。

和室だと、柱が室内に露出するため、
養生はしっかり (緑のウレタンフォーム)。


まとめ

道具の使い方から始め、
少しづつ作ってきたものが小屋の形になるのは、うれしいものです。

自分で小屋を作ることを考えながらやっていると、
建物用の専用器具が多く出てくるのに気付かされまして、
実際どうするかは、おいおい考えていきたい今日このごろです。
傾いている小屋は、長持ちしそうにありませんからね。
 
この後の訓練は、床、天井、壁など、内装関係になるため、
見た目の変化は乏しくなるということですが、
怪我しないよう、続けていきたいと思います。


おわり。

0 件のコメント:

コメントを投稿