2017年9月30日土曜日

職業訓練 9 週間目 - 天井+企業説明会

気温が低くなってくると、なぜかご飯がおいしい。
昔からなぜか疑問だったのですが、あったかいものを無理なく食べれるからかな?
と、一応の結論に達しました。
鍋や煮物の保存が楽になってうれしい、くまむしです。

今週は、天井関係をやっておりました。

天井板をのっける廻り縁。
天井板を上から支える、野縁。
野縁を支える、野縁受。
野縁と野縁受を天井から吊り下げる、吊り木。

などなど、専門用語が全開です。

加えて、今週は企業説明会として、
10 社ほどご来所くださり、採用担当者とお話をする機会をいただきました。

会社によっては、社長みずから来ている場合もあり、
会社紹介も十人十色といった感じで、
なかなか興味深く拝見しておりました。

以下、詳細です。

廻り縁

これまで加工、組み立てしてきた構造材と異なり、
部屋の内側に、内装として見えてしまうのが、この廻り縁。

天井を乗っける枠として、
柱を削って載せる場所を作った上で、
加工した廻り縁 4 本を乗っけて組みます。


最初から出来るはずもないので、
まずは、練習してから本番になるのですけどね。

廻り縁の端っこは、
90 度で廻り縁どうしが噛み合うように加工しなくてはならず、
ノコギリや、ノミの細工に注意がいります。

なにしろ、かみ合わせ部分がぴったりとくっつかないと、
見た目がたいへん悪くなるとはいえ、
ちょっとノミが滑っただけで、挽回不可能となるからです。
(実際には、1mm ほど全体を削り直して入れる事ができるが面倒)

かみ合わせ部分は、こんな感じ。
男木


女木
なんか、削れ方がおかしい部分がありますが、
そこは室内から見えないのです。
=セーフっ!!


合体


練習は手ノコ+ノミで行い、絶望感を味わった後、
本番は、45 度部分の加工のみ、丸ノコで実施し、安心感を味わいます。
やっぱり、電動工具は最高!

室内から見える側 (合体写真の手前の内側と、下部) は、
手かんなと、面取りかんなをかけて、きれいにしております。

野縁、野縁受、吊り木

天井板を上からささえる構造ブツも作って行きます。

まず、長さを調節した野縁を入れ


それと 90 度に交差する形で野縁受を入れて、
最後に、野縁と野縁受の交差部分に、吊り木を入れます。
吊り木は、棟木や母屋と、野縁+野縁受をつないで支えます。

天井板は軽いので、吊り木は斜めでもよいとのことですが、
本職の大工さんは、出来るだけまっすぐなるよう加工をするのですって。
まあ、見た目かっこ悪いですしね。


下から見るとこんな感じ。
徐々に、小屋が出来て行きます。

なんとなく、屋根裏の断熱を考えなくてよいなら、
天井無い方が開放感があるかなー。
実際、本来の古民家や、ログハウスには天井なんてないし。

虫や、ホコリ除けとしては必要なのかしらん。


企業説明会

建築系 10 社といえど、
従業員 10 人以下から、1000 人超えまで、様々でありまして、
でかい会社は説明もそつなく、そうでない会社は社長の個性が出る感じ。

一番多い仕事は、現場管理というもので、
大工/職人さんたちと、会社の橋渡しをする仕事でした。

いろいろ聞いてみると、改善しつつあるとは言え、
たいへんな仕事というのが浮き彫りに。

一例を上げると、
1. 休み時間は 2 時間以上である。そうでないと潰れるから。
 (長時間労働前提ですか?ですね??)

2. 会社は夜 ○ 時以降電源を落とす。そうでないと潰れるから。
 (いや、それ毎日 4-6 時間の残業+家持ち帰りってことじゃ?)

3. 以前は、現場で作業して、終了後会社に戻り、必要な発注手配。
 今は、現場で発注手配を並行してできるようにした。
 そうでないと潰れるから。
 (現場とのやり取りが暇でない限り、状況かわってないんじゃ?)

建築系は、3K 職場の筆頭と言われ、
求人資料の段階でも、時給換算が 800 円を超えないという厳しい条件です。
上記の対策は規模の大きな会社でなされている場合がありますが、
そうでない場合は推してしるべし。


やる気と、お客さんの幸せを考えるなら、
能力、資格、年齢を問わない会社もあります。
そんな会社の社長さんは、魅力のある方が多いのも事実した。

ただ、お話をよく聞いてみると、
方針についてこれない方は離職もやむなしということであり、
うまい話だけではないのだなって感じです。

なにしろ、能力、資格、年齢がない場合、自分の時間しかリソースがないはずで。
社員のお給料を、時給換算で聞いてみたかったのですが、
怖かったのでやめました。

なお、取り扱っている商品と、売り込む対象は、
現状のニッチであり、
商売としては、頷ける部分も多く、面白そうな仕事だと感じましたね。


そして、
ブラックと呼ばれる仕事を支えるのは、
低学歴の方ではなく、会社をドロップアウトしたおっさんであるという、
現実も、同時に知るのでした。

まとめ

現在の小屋作製は、あと 1 週間ちょいで、ひとまずの完成を迎えるので、
うまく行けば来週末には出来上がるようです。

これまで楽しく 2 ヶ月間実習を続けてきましたが、
あと 1 ヶ月の実習はつつがなく続けたい、今日このごろです。

就職に関しては、
するつもりないって人が結構いらっしゃって、ちょっとびつくり。
考えていても、公言しないほうがいいんじゃないかなーと心配もしたり。

でも、両親の介護のため、
福祉住環境コーディネーターの勉強が主目的という方もおり、、
人生もいろいろだなーと、少し思うのでした。

実際、求人票では、ほとんどが 60 才以下の募集。
ある程度が、35 才や、40 才の制限があるので、
おっさんや、定年退職者の再就職は、なかなか厳しい世の中ではあるようです。


おわり。

2017年9月24日日曜日

活断層マップ。

今ぐらいの気温が、運動するにも読書するにも、個人的にちょうどよい感じ。
光熱費的にも、一番安くあがる季節でもありますか。
朝晩は、一枚はおってお茶をすするのが幸せな、くまむしです。


さて、職業訓練校では、いろいろな資料を読むことができまして、
雑誌のバックナンバーでは、建物の雨漏り、リフォーム、耐震など特集が組まれています。
住宅メーカーのカタログも、各種あってなかなか興味深く読み漁ってますね。

耐震関係のカタログには、
全国活断層マップなども載っていて、近所の断層を確認することもできます。

大雑把に言って、
北海道の平野部、三陸、関東周辺、和歌山、中国&四国の一部、宮崎あたりが、
活断層がないようですね。





活断層自体は、数万年に一度程度しか動かないようであること。
活断層に関係なく、プレート移動に起因する地震があること。
三陸沖地震のように、直下型でなくても津波で大変なこと。

などを考えると、
活断層を除けて移住するってのは、あまり現実的ではないようです。

以下のリンクのどれかに記載がありましたが、
カリフォルニア州では、活断層上に建物を建てるのが禁止されているそうで、
まあ、それはそうかなーと思います。


活断層気にすんなというサイト
http://www.city.ryugasaki.ibaraki.jp/article/2013081503061/
https://ameblo.jp/isukeya/entry-11503486070.html
http://news.affigelist.net/archives/4424

地震の種類については、wiki が詳しい
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E9%9C%87


ガジェット通信で紹介されている、
関東脱出!本気で移住マニュアルという本では、
安全な土地として、1~5 位がこんな感じ。
http://getnews.jp/archives/222452

1 岡山
2 奈良
3 沖縄
4 札幌
5 香川の高松

個人的には、
沖縄は台風がすげえのと、札幌は寒くてちょっと火山が怖いので、
瀬戸内海沿岸か、奈良がいいのかなって感じです。

どっちかというと、海近い方が嬉しいので、
やっぱり瀬戸内海かな。
海は、きれいとは言い難いのが、なんですが。


おわり。

2017年9月23日土曜日

職業訓練 8 週間目 - 床、完成!

台風が過ぎたのち、一雨ごとに寒くなっていきます。
油断していると、すぐさまのどに違和感がでるので、すでにフリース製品大活躍。
田舎は、日が落ちると、もう肌寒い今日このごろ。
やっと夏を乗り切ったのだなと、実感する、くまむしです。


さて、今週は床の仕上げ。

土台の木材に、大引 (土台の補助として床を支える) を組み込み、
根太 (大引の上にわたして、床をささえる) を渡して固定し、
合板を貼っていきます。
ここらへんは、写真見てもらった方が早いでしょうね。

あとは、天井板をのせる廻り縁というものを教わっていましたが、
来週まとめたいと思います。

大引の組み込み

6 尺ごとに、規定の長さに加工した 105mm 角の材をはめ込んで行きます。

ただ、気をつけることが多少あり、
大引は、床の水平を出すために必要なので、U 字型にそっている形で組み込む。
その後、大引きをささえる鋼製床束をかませて高さを調節し、U 字型を水平に修正。
水平は、糸 (水引) を渡して確認。
などなど。

もう、これくらいなら、ほほいのほいっと出来ますね。


根太の組み込み

根太は、1.5 尺ごとに渡して行きますが、
場所により、柱や間柱とぶつかるので、場所ごとに長さを調節しないといけません。

荒材 (製材化していない木材) なので、自動カンナで製剤化して高さを要調節/確認。
図面を見て、必要な長さを把握する必要があるのと、
柱や間柱が、寸法からずれている部分があり、長さを微調整するなど、
やはり、気をつける点があります。

作業者が多く、自動カンナ機と、丸鋸がつかえるので、
やはり、作業はらくちんです。
なんというか、文明の力は偉大ですね。


合板貼り

6 畳間に、1820x910 の合板を 6 枚貼っていくのですが、
けっこう厄介。

要件として、
・隙間なく敷き詰める
・最終的に室内に貼る、ボードや、珪藻土の壁に、合板の端が隠れること
・結果として、合板の端を切り取り、柱がめり込む形に調製する必要がある
ということに。

直線に切るだけなら、パネルソーがあるので対応できますが、
柱の形は、現物合わせで印をつけて、手ノコとノミで切っていかなくてはなりません。

リフォームを想定するなら、
合板は隙間なくぴったり敷き詰めるというのが理想ということですが、
合板自体にも作製誤差があり、なかなか難しい。
最初に全部同じ大きさに切ってしまえばよかったかなと、ちと思います。

でもまあ、
みんなで加工して、現物に突き合わせて、
「ありゃ、ここあわねえぞ、けずらないと」 って、なかよく作業は進行するのでした。

もちろん、貼り終わったら、合板上でくつろぎます。
いやなんというか、合板貼るまで、足を高くあげないとものすごーく移動しにくいんです。
これは、一回現場で移動してみないとわからんかもしれない。


まとめ

ある程度、道具の使い方と加工技術を学んできましたが、
実際小屋づくりになってくると、共同作業が主になってきます。

入所して約 2 ヶ月がたち、
鼻につく部分も多少出てきて、衝突することもありますが、
わりあいみんな大人なので、長引きません。
過去の生徒には、ちょいハッスルしすぎた方もいたそうですけれども。

どんな環境でも、人間社会の縮図を垣間見ることができるのだなと、
そんな感想を抱く、さめた大人になった自分に、
まあそりゃそうだろうと思うのでした。


おわり。

2017年9月17日日曜日

最近の出来事。

天気予報では、今日はずっと雨のはずでしたが、
けっこうよい天気だったので、洗濯物を干しておりました。
風もつよく、よく乾いてなによりです。

洗濯物が吹っ飛びそうになってきたので、取り込んだら、
しばらくして暴風雨へ。

今、そとを覗くと、
恐ろしいことに横殴りの雨が縞模様になって多重スクロールしています。
本日の夜半台風が再接近とニュースでやってますけども、
現時点で、サッシの耐水圧を超えはじめているので、どうなることやら。

昔から災害の時はいつものことではありますものの、
ちと、わくわくしつつ、
お茶をしばいている、くまむしです。


さて、今週は特に変わったこともなく、
平和に時が流れていきました。
その中でも、ちょっと気になったポインツをダイジェストでお送りしましょう。



通所の途上にある、タリーズでは、
ホットドッグフェアをやっていて、期間限定品もあるようですね。

バジルポテト&チーズや、アボカド&タコスミートが、
フレッシュネスバーガーの代わりとなれるかどうか、
一度試してみなくてはなりません。

ホットドッグ評論家としては、外せませんね。
というか、随分前からやってるフェアだったとは、うかつでした。
http://www.ftcompany.site/entry/2017/07/04/190046


お気に入りのパン屋さん、キムラヤでは、
お店によって、一部ネットで話題の、自動オレンジジューサーが導入されてました。

動きが面白いんですが、掃除が異様に大変そう。
ちなみに、こいつの定価は 53 万 8 千円です。
いえ、ほんとの話。
http://c-tamin.com/

今、食パンフェアやっているので、
半斤 480 円の贅沢食パンに手をだそうかどうか、悩み中。


道端には、彼岸花がわさわさ咲いており、
蒲の穂なんかも、にょきにょきしております。

彼岸花の球根は毒があるけど、
すって水にさらせば食べられるとか。
まー、暇になったら考えてみましょう。

海外のグミや飴で、リコリス味とかありますが、
あれとは近縁でもない、違う植物なんですね。
http://zazamushi.net/higanbana/
https://kotobank.jp/word/%E3%83%AA%E3%82%B3%E3%83%AA%E3%82%B9-175091 



そんな感じ。


おわり。

2017年9月16日土曜日

職業訓練 7 週間目 - 構造材本組と、筋交い、間柱入れ

いやいや、9 月とはいえ、せっかくの 3 連休に台風直撃とは。
戸締まりをして、備えます。
雨音を聞きながら読書に励むのも、なかなかおつなものですし、
個人的には好きな時間のひとつな、くまむしです。


さて、今週は盛りだくさんでしたか。
構造材の組み立ては、見た目の変化が大きく、楽しい作業ではありました。

土台の設置、柱の設置、屋根組、
+筋交い、鴨居、敷居に間柱入れ。

と、いった作業内容で、
高所作業も出てきて、落下物に気をつける必要もあり、
リスクも大きくなってきています。

では、かんたんにご紹介しましょうね。

土台の設置

本来はコンクリートの基礎の上に、
木材で作製した土台を置きますが、今回は基礎代わりの木製台を使います。

作成した土台を仮設置して、寸法と水平の確認。
寸法は、尺杖という 12 尺の長い定規で。
水平は、レーザーで水平の光をだしてくれるブツを使います。
専用器具ですね。

一概には言えないそうですが、
寸法(3 間)や水平の誤差は ± 1mm 程度としていました。


確認後に、基礎のアンカーボルトの位置を、現物合わせで墨付けし、
ドリルで穴を開け、組んで行きますね。
組んだ後に、対角線の長さを測り、歪みがないことも確認します。

面倒ですが、まっとうな小屋を立てるには必要な作業。
仮に一人で実施するなら、つらいものがあります。

柱の設置

今回、柱の長さは、
ほぞ (組む時に他の材料に差し込む部分)を含めて、2850mm。

以前、小屋束のほぞを作ったのと同じ機械で、
ほぞを作っていきます。
柱は計 16 本あり、手作業でほぞ切ると考えると、
ちょっと気が遠くなりますが、機械があれば平気。

また、和室だと柱が室内から見えるようになるので、
柱の角は、かんなで面取りもしますね。


そして、できたら土台に打ち込んでいきます。
普通に叩くと、ほぞが折れてしまうので、
ひっかけかけやと言う、専用器具を使います。
写真撮り忘れちゃった。

屋根組

柱を立てたら、桁と梁を乗っけていきます。

素人が作っているので、
柱のほぞが、すかすかの部分もあり、
ぐらぐら揺れるので大変です。
やっぱ、現場で最初に足場を組む鳶職の人はすげえわ。

段取りとして、どこからやるかを考えるよう、
きびしく指導されますけれど、
実際やってみると、組む順番間違えると作業できんわー。
と実感できるようになり、授業のありがたみを感じたり。


桁、梁を組んだら、
小屋束を入れて、金具で固定。
ここらへんから、体の固定が楽になってくるので、
作業の安心感が出てきます。


できたら、垂木を入れて、
それぞれインパクトドライバーで、棟木、母屋、軒桁の 3 箇所を止め、
軒の出が 300mm なので、墨を打ってノコで切っていきます。

なお、垂木も、
屋根の傾斜勾配から長さを出し、
棟木部分でちゃんと合わさるようにさきっぽを屋根勾配で切っておきます。
建物の計算としては、初歩みたいなんですけどね。

これだけ組むと、もうがっしりとした剛性感が溢れており、
屋根の上で昼寝ができそうな勢いです。


垂直の確認

構造材が組めたら、
4 隅の柱に防風さげふり*をつけて、垂直を確認。
(*: 中に、糸につる下がったおもりが入っていて、傾きがわかる)


傾いていたら、
屋起こし No.1 (下の写真) を梁と土台にあてがいます。
くるくる回すと、こいつが伸びて押してくれるので、傾きが治るんですな。
修正時には、仮筋交は外しておかないといけません。

一人で小屋建てる時は、さげふりはともかくも、
屋起こしはないので、レンタルでなんとかならんと金銭的にはきついかなー。
6 畳一間や、ログハウスなら、ごまかしも効くかもしれませんが。


筋交、鴨居、敷居、間柱入れ

筋交は、傾き修正後にすぐいれます。
入れる部分の形を写し取る、スーパー如意棒も、専用商品ですね。

鴨居や敷居は、寸法を 1-2mm 大きく作製しておき、
柱と柱にジャッキを噛ませて、無理やり押し広げて入れます。
このジャッキも、一般のご家庭にはないはず。
また、みずひきで、水平の確認が必要になり、なかなか忙しい。


間柱も入れていきます。
筋交部分に入る間柱は、筋交部分を削る必要があって、
ちょい面倒ですけど、もうノコギリや、ノミでは困りません。
どんとこいです。

和室だと、柱が室内に露出するため、
養生はしっかり (緑のウレタンフォーム)。


まとめ

道具の使い方から始め、
少しづつ作ってきたものが小屋の形になるのは、うれしいものです。

自分で小屋を作ることを考えながらやっていると、
建物用の専用器具が多く出てくるのに気付かされまして、
実際どうするかは、おいおい考えていきたい今日このごろです。
傾いている小屋は、長持ちしそうにありませんからね。
 
この後の訓練は、床、天井、壁など、内装関係になるため、
見た目の変化は乏しくなるということですが、
怪我しないよう、続けていきたいと思います。


おわり。

2017年9月10日日曜日

はったい粉/ 麦焦がし

平日にやることがあると、土日のありがたさが身にしみます。
趣味に注ぎ込むにしろ、自己研鑽にはげむにしろ、時間が必要ですから。
でも、明日が地球最後の日だとしても、やりつづけたいことがあるのかな?
と、すこし考える、くまむしです。


さて、近所のスーパーは、
たまによくわからんものを売っていて、
それが買い物の楽しみであったりもします。

この前目に止まったのは、
即席砂糖入り、はったい粉 (麦焦がし)。


大麦を炒って、粉にしたもので、
これは砂糖も足してあるすぐれものです。

東京駅の大丸に、
あんこを包んだお餅へ、麦焦がしをたっぷりかけてくれる店があり、
お土産がてら自分用にも購入して、電車のなかで楽しみましたっけか。

しかし、関東の方では、
はったい粉自体を、まったく見かけません。
製造は、広島の会社なので、関西メインなのかな。

食べ方は、熱湯や、牛乳で練って食べるのですって。


ぐぐると、
焼いてクッキーや、ケーキにするレシピもあるようですが、
ひとまず牛乳でいってみました。


ちょっとずつ加えながら、練り練りと。
香ばしい香りがしますね。
かげんがわからないので、ひとまず少なめに。


口に含むと、香ばしあまー。
けっこう好きな味だけど、大量に食べるもんじゃないかな。

徳川家康の好物とは言え、
歯ごたえがなくて、味に変化がないから、大量にあるとつらそう。
そうした意味でも、約 50g 程度の小分け包装は正解ですかね。

このまま焼き上げれば、
そばぼうろの、麦版になるんじゃなかろうか。
ゆるく溶いて、クレープにしてもいいかな。
まずくなる要素ないし。

繊維と糖質たくさんに、ある程度のタンパク脂質なので、
筋トレ前後のおやつによさそう。
やすいので、ちょっと買い占めてこようと思います。


おわり。

2017年9月9日土曜日

職業訓練 6 週間目 - 屋根の構造材と、仮組み

日が、どんどん短くなっておりまして、
朝はまだしも、帰宅時はとっぷり日が暮れて、雨の日は真っ暗。
たぬきや、いのししの子供も、順調に大きくなっているようで、
月明かりをたよりに歩いていると日々威嚇される、くまむしです。


さて、今週は、
屋根の構造材、梁、軒桁、母屋、棟木+小屋束を作って、
仮組みと、修正をしていく作業でした。

これまでの作業の集大成と言っても過言ではなく、
正確な墨付け、のこぎり、のみ作業が求められるわけです。

材料に予備がないけども、
どうしようもなければ、
半年前に作成された前回の材料を使いまわすそうで、
幸いにして、今のところ致命的な間違いはない模様。

初心者とはいえ、
作業者は、6 畳 x 2 間の平屋に 16 人いるので、
2 人 1 組で、2-3 本の材料を担当することになります。

屋根の構造材作製

図面をもらっているので、それに従って加工していきます。

柱の入る所に、自動角のみ機でほぞ穴を穿ち、
間柱の入る所を、のみでけずり、
継手仕口の、男木女木を加工して、
垂木の入る口脇を削っていきます。

すでに練習済みなので、まあさくさく行きますね。


仮組み

ある程度出来てくると、いくつかの作業に別れます。
屋根の次に、土台の構造材を作る人。
小屋束 (屋根の棟木や母屋を支える小さな柱) を作る人。
屋根の仮組みをする人。
で、ぼくは仮組みをしておりました。
 
木材は、4m が標準的な長さ。
今回作製する小屋は、2 間 x  3 間 (3.6m x 5.4m) なので、
長い方向の材料は、つなぐ必要があります。

屋根の桁の場合、強度が必要であるため、
追掛大栓継でつなぐ都合上、
軒桁、棟木、母屋は、その作業を先にやります。

まー、これが人により加工精度やくせが違い、
合わない合わない。
墨もぶれている場合があるので、現物合わせで削って行きます。


継手仕口もおんなじで、
ひとつひとつ合わせながら組み上げていきます。
この作業、妙な達成感があって、嫌いではないですね。


小屋束作製

小屋束も、作る説明を横で聞いてました。
担当の人が、材料を切って墨付けしてくれているので、
それを自動ほぞ切機で、加工して、かんなで面取り。

実は、この機械で、
あり継や、かま継部分を切ることができます。
だから、今はほとんど、加工済みの材料が現場にきて、組むだけとか。
プレカット工法というやつですね。

小屋束 15 本の両側や、柱 14 本の両側を手作業でほぞ切るのはぶっちゃけ大変。
まあそれはそうなのでしょう。
自力で小屋を立てる時は、しこしこ作ることになるのですな。


修正して、ばらして加工

本当は、小屋束+棟木や母屋も仮組みしてました。
写真撮り忘れてました。
本組のときは、忘れないようにしたいと思います。


組んで、口脇など、修正できるところは修正を。
梁と桁をつなぐ金具や、鋼製火打を付けるところの墨をつけて、
一旦バラします。

で、金具を通す穴をあけたり、
梁の噛合が悪かった所をけずったり、
間柱の入り口を修正したりと、
こまごまとした修正、加工をして、今週が終わったのでした。


まとめ

小屋の構造材を実際に作っていくところは、なかなか楽しく、
力仕事も多くて、ストレスが解消していく感じもあり、
仮組みで組み上がっていくところは、なんか爽快感があります。

やはり、肉体労働には、それなりの良さがありますね。
作業や、顔ぶれに飽きる可能性も感じますけれども。


また一方で、5 月入所生 (8 月入所生と一緒に作業) の就職活動が本格化しており、
大工の給料が 15 万円前後という現実や、
仮に建築士の資格を取得しても、人数が多すぎて食べていけないなど、
きびしい現実も知ることになります。


職人としての大工は、
宮大工や、家具職人などとしてしか生き残っていないのかも。
などと、少し考えたりする週でした。

ここらへんも、ぐぐるとちょっとおもしろいですね。
右官や、大工から棟梁への変遷とか。
http://www.yonago-kids.com/Adack-daiku.html
宮大工用の学校とか。
http://www.kitaichi-takahashi.net/2015/10/01/post-1048/


おわり。

2017年9月3日日曜日

建物の解体。

気がつけば、セミの声もほとんど止み、すっかり秋めいている今日このごろ。
日が落ちれば肌寒いので、
この土日は冬物を出して洗濯三昧をしておりました。
寒いのは基本苦手の、くまむしです。


今週は、近所で建物の解体をしており、
住宅関係の職業訓練を受けている身としては、興味深く見学してました。

スウェーデン風の建屋なんですけども、
構造材を見ると、
軒や、棟木は、追掛大栓継など、日本の継ぎ方をしている様子。


床も、土台に、大引、根太といった、
在来工法的な建て方をしているようでした。
あくまで、スウェーデン "風" なのですね。


最終的には、基礎まできっちり除去されて、
きれいさっぱり。


防水や、断熱材は、まだ習ってないけど、
やることは、なんとなくわかるので、
時間と材料があれば、もう小屋程度なら作れるのかな?



これが、建築士の勉強をしだすと、
おい、ここの防水してねえぞとか、なんか筋交い足りなくね?とか、
別の見方ができるんでしょうけれども、まだまだその域には到達していません。

まあ、おいおい。
ゆっくりと参ります。


おわり。

2017年9月2日土曜日

職業訓練 5 週間目 - 仕口と、構造材

涼しくて過ごしやすいのは、歓迎なのですが、
もう少し、おだやかに変化してくれないと、体がついていけません。
体脂肪率も落ちているので、風邪ひかないように気をつけませんとね。
といいつつ、頭がいたいのでバファリンを飲む、くまむしです。


さて、2 週続けての週 5 通所に、ちょっと体がへろへろです。
幸いにして、今週は気温がだいぶ下がったので、
汗をかかず、水飲む量もへったのは、ずいぶん助かりました。

どこの現場も、夏にそなえて作業員を増やすけど、
夏場に逃げ出すそうなので、
8-10 月と、2-4 月に作業実習を入れている職業訓練校は、
いろいろと狙ってやっているのでしょう。

今週は、訓練課題として採点される、仕口の説明と作成を 1.5 日。
残りで、就職セミナーとして、履歴書と、職務経歴書の書き方講座と、
小屋づくりのための、構造材の説明と墨付けをしておりました。

仕口とは?

先週やってた継手は、
横架材と呼ばれる土台、梁、桁、棟木などを、
延長するためのかみ合わせでした。

仕口は、
土台同士や、桁と梁を直角につないで、
家の外周部や、部屋の外周部の構造材を作るかみ合わせのことです。

何言っているか、わかりませんね?

すげーかんたんに言うと、
構造材は、建物の重量をささえる大事な骨組み。
土台は、家の一番下の枠組み。
桁と梁は、一階の上部、二階の上部、にある枠組で、
一番上にあるものは、屋根を支えます。

それぞれの枠組みを、
縦に柱がささえるのですが、絵で説明しないとわからん気がする。
一応、参考のリンクを。
http://www.web-mypage.com/mame/kouhou/kouhou.html

作成

ある程度、のこぎりや、のみの使い方は慣れてきましたが、
一発で、微調整もせずに、すっと入るものを作れるほどじゃありません。
先生方は、一発で作りますけどね。

作るものは、梁と軒桁が直角に結合する部分を模した物で、
垂木 (屋根を直接支える斜めの材)がはまる口脇部分もけずります。

専門用語が増えてきましたので、
写真をどうぞ。


腰掛け兜蟻掛けという形式で、双方を結合し、
5 寸勾配 (10 の長さ進んだら 5 上がる勾配) で、
垂木が中央にはまる溝を掘ります。

下の材の中央の墨と、直角に合わさった材の先端の墨が合うこと。
同じく、裏側の墨が合うこと。
材同士が、直角にはまっていること。

などなど、いくつかの採点基準がありましてー、
寸法のとり方、のこぎりの入れ方、のみの使い方、
あり部分の作成精度、各部の平面具合なんかを総合的に見られます。

ぶっちゃけ、ちょっとゆがんだ。
難しいわこれ。
もっかいやりたいけど、次は小屋作り本番なのです。

まとめ

大工への道は、まだまだ遠い。
とはいえ、数をこなせばなんとかなる程度の光明は見えてきた気がする。

なら、練習あるのみ。

 まあ、なんというか、
毎日それなりに、ゆるーく楽しく学べるのって、
結構いいものです。


おわり。