2017年6月11日日曜日

ファロスストーブ No.1 のポンプについて、少し考えた。

道具を自分好みにしていくというのは、
愛着がわくというか、使いこなせている感というか、まあ、なんかいいものです。
その点、ファロスストーブは、いじくるのに実に手頃な値段とシンプルさ。
少し手がかかるぐらいがちょうどいい、くまむしです。

なんというか、大雑把だ。

ファロスストーブを 1 ヶ月使った感想としては、これにつきます。

ジャパンの常識的には、ゆるされん商品品質とは思うものの、
インド的には、たぶんおっけー!
値段も安いから、まあいいかー。
対策できないわけじゃなし。

これまでの、ポンプとわたくし

購入して、即座にポンプアッセンブリーを分解。

皮のカップを、M8 ゴムワッシャーに 3 枚へ変更しました。

最初は圧がかかりにくく、火力が弱かったものの、
ワセリンたっぷり塗ったら、結構圧がかかるようになり、
123R よりお湯が早く沸くようになりました。
ただ、なぜか 1 日しか持たず、もとのよわよわ火力に戻ります。

これは、ワッシャー部分以外で圧が漏れている気配。

また、ワセリンをたっぷり塗りすぎると、
ポンピング時に、擦れた金属粉と混じったワセリンが出てきて、
手につくので、あんまよろしくない。

つけすぎなんですけども、
つける量と火力復活具合の塩梅が、いまいちわかりにくいのです。

ということで、
現在は、最初についてきた皮のカップ+M8 ゴムワッシャー 1 枚にしています。
最初よりかは、圧がかかるので、火力はそこそこ上がります。
でも、最高火力ではなさそう。

ポンピング回数は、満タンなら 10 回。
燃料が少ないと 30-50 回ぐらいかな。

火力は、こんぐらい。
写真とる設定が、まだつかめてないので、きれいにとれない。


これまでの、考察

ファロスストーブの火力は、
ポンプの気密が、どんだけ圧力に耐えられるかである。
→ これは、構造から言って、"他に圧漏れがなければ" 正しいはず。

それは、皮カップや、ゴムワッシャーを頑張っても、完璧とは程遠い?
→ 最大火力を得るには、別の対策が必要なのか

ポンプシャフトをよく見ると、さきっぽがテーパーになっていて、
ポンプ押す時は金属の止ワッシャーにはまって密封、引く時は密封解除のしくみらしい。
(以下の写真参照)

→ ポンプの気密をあげるには、
ポンプ周辺部への密着だけでなく、シャフトテーパー部分への密着も必要なのかな?
現在、押す時は、テーパーの太い部分と、カップ止ワッシャーが金属同士で接触。
ここが圧漏れしとるんだろうか?

ワセリン大盛りで、短期間火力が向上するんだから、
テーパー部にワセリンが噛んで、一時的に気密性が向上しているのか。

ちょい、先人の軌跡も確認しなくては。


先人の軌跡

1) 皮カップを改善する
・M8 ゴムワッシャーで、空振りが減る
http://store.pharus.net/pharus-stove-no1.html
http://little-bit-works.cocolog-nifty.com/blog/2015/04/no1-920c.html
・皮手袋で、皮カップを自作するとよい
http://donau2860.seesaa.net/category/22159028-1.html
http://wikiwiki.jp/hokkemirin/?%A5%B9%A5%C8%A1%BC%A5%D6%A4%CE%B3%D7%A5%DD%A5%F3%A5%D7%A5%AB%A5%C3%A5%D7%A4%CE%C0%BD%BA%EE


改善されたという意見があり、
自分でやってみても、よくなった実感があるのだが、
改善後の火力がどうであるか不明なので、効果の比較が難しい。

自作皮カップは、ポンプ周辺部への密着を考えると、
純正カップや、ゴムワッシャーよりよさそうで、
加工もかんたんそう。

でも、テーパー部分の対策は、別途必要なのだろうと思う。

テーパーに噛む形で、
内径 2-4 mm くらいのワッシャーを仕込むか、
テーパー部分にすべり止めテープなんか貼れば、
想定上の問題は解決できるのか?

ちょい、位置的かつ、環境的に難しそうではありますが。


2) ポンプシャフトのぐらつきをなくす
・ポンプキャップの穴をパイプで延長する
https://sites.google.com/site/kerosinkyou/3/farosusutobugaizaoyuankappunomamajiayasukawonakusu
・ポンプキャップの穴を、O リングと皮ワッシャーで延長する
https://ameblo.jp/mameoyaji4010/entry-12237840285.html


ポンプシャフトをぐらつかないようにして、
シャフトを押し込むときの、
シャフトテーパー部とカップ止ワッシャーの密着を目指していると思われる。

ちょっと加工の難易度が高いので、
手を出しにくいのと、
おそらく気密性は向上するとはいえ、
金属同士の接触で気密を担保している状況は改善できない。

でも、やれば効果はありそう。


3) ポンプバルブを付けて、ポンプ外付け
・仏式バルブと、変換バルブによる、無加工のポンプバルブ化
http://fuunsoukai.blog133.fc2.com/blog-entry-560.html


ポンプアッセンブリーを、ゴミ箱へぽいしてしまうため、
根本的に問題を解決できる。
ポンピング回数もサボれるので、
自宅調理が目的なら、これが一番かんたんで効果的かな?

バルブにゴムワッシャーか、液体ガスケットぐらいは必要かもしれないが、
ちょっと検討してみたい。

まとめ

コスト的に、対応の順番としては以下の感じ。
ちょっと手が空いた時に、やってみたいと思います。

1) 100 円コース
M2~M4 程度のちっこいゴムワッシャーか、
ゴムシート切り抜いて、テーパー部分にかます。
もしくは、ラケットのすべり止めテープをテーパーに貼る。

ファロスストーブ No.1 なら、あのポンプでもポンピング回数許容範囲だし。
ただ、長期間の使用が怪しく、先人の実践がないのが気がかり。

2) 300 円コース
皮カップを自作する。
1) に効果があるなら、一緒にやる。

皮手袋があれば、作れるし。
考察した問題点も、克服できてるはず。

3) 1000 円コース
自転車の、仏式バルブのゴムチューブと、仏→米変換バルブを買ってくる。

空気入れは、米式バルブ用もってるし。
バルブ接続部の気密さえ確保できれば、根本から解決するはず。

4) 3000 円+αコース
コールマンのポンプシャフトなんかは、
テーパー部分で吸気するのではなく、
ポンプシャフトが中空で、
押す時に指でふさぎ、戻す時に指をはなすことで吸気するので、
シャフトをそっちに替えてしまうと言う手はあるか。

ただ、ファロスに比べると、シャフトがぶっとく見えるので、
流用できるか不明。
使えるなら、これも根本から解決できるはず。

マナスルのシャフトは、どうなってるかよくわかんない。
http://www.coleman.co.jp/customersupport/faq/02/
http://www.star-corp.co.jp/product/detail100271.html


おわり。

0 件のコメント:

コメントを投稿