一時期は、自分の思い出に残れば十分として、
旅行の写真やお土産を、いっさい残さない期間がありました。
今思い返せば、ちともったいなかったかなと感じます。
断捨離とのバランスをいつも悩む、くまむしです。
学生の時分に、
大英博物館をひと目みたいがため、
バイト代をはたいて、1 週間イギリスまで行ってきたことがあるんです。
宿はもちろん、格安の B&B で、
ロンドンの博物館、植物園をめぐったほか、
ソールズベリーのストーンヘンジを見てきましたっけか。
英語ができないなりにがんばって、
フィッシュ&チップスや、アフタヌーンティーを注文したり、
バスのおっちゃんの言うことがわからなくて怒られたり、
女学生に、ニーハオとか言われたり、
今でも、いくばくかの恥ずかしさとともに、思い返すことができます。
当時のおみやげで残っているのは、
ハロッズで買った、ピューターの貯金箱と、ウィスキーフラスコだけ。
フラスコは容量が少なすぎてお蔵入りになりましたが、
貯金箱は 1-5 円玉保管庫として、現役で酷使されておりますね。
買う時に、しまう外箱が見つからなくって、
店員さんと一緒に陳列棚の下の保管庫を探し回った思い出の品です。
おかげさまで、Piggy Bank という単語は忘れられなくなりました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%AF%E9%87%91%E7%AE%B1
https://en.wikipedia.org/wiki/Piggy_bank
ピューターは、スズが主成分の合金でありまして、
加工が容易なため昔から重用されおり、
混ぜる金属により性質が少し違います。
たとえば、
ウィスキーフラスコは、スズの含量が多く、いつまでもピカピカ。
貯金箱は、混ぜものの含量が多いらしく、わりあいすぐにくすんでしまう。
なんか、くすむことによって、造形の立体感を醸し出すほか、
年季や重厚感などを感じさせることから、
わざと、くすむ配合にしとるんだそうで。
http://daisuzu.doorblog.jp/archives/29630082.html
その作成意図を尊重し、
我が家では、くすんだまま運用することとしています。
けっして、ばっちいのが好きとか、ピカールで磨くのが面倒なのではありません。
これは将来、自身の価値を高めるための戦略的な布石と申しましょうか、
他の文化圏の姿勢を受け入れようという、努力の現れであり、
今後のグローバル社会には、なくてはならない視点を意識するため、
ジャパニーズビジネスパーソンとして、日々研鑽を続けていると言えましょう。
まあ、ぼくが、ビジネスパーソンに復帰することは当分なさそうですが、
人生の選択肢は、多く設定されていたほうが、ぼくの気分がよいのです。
なんかこう、自由を感じるといいますかね。
ただ、選択肢が多すぎるのもよくないのじゃないか?
https://www.lifehacker.jp/2015/07/20150718_euphoria.html
という意見もあるようで、
ある程度、人によるみたいですね。
まー、お好みでどうぞ。
おわり。
0 件のコメント:
コメントを投稿