なんか、今年は残暑がなくて楽ちんであるというか、
すでにもう肌寒く、油断していると霜焼けができそうな冷え具合。
汗かかなくていいし、温かいものが美味しいので、それはそれでいいのですけど、
もう少し秋を満喫したかった、くまむしです。
実は、しばらく前からカツカレー評論家をやっておりまして、
評論するには、とりあえず食べ歩かないとなあ、と、
日々研鑽を重ねてまいりました。
例えば、ラーメン宝福。
カツカレーとしてのビジュアルは、ほぼ完璧。
ラーメン屋さんの割に、カレーを売りにしているから期待しておりましたものの、
非常に甘口。
バーモントカレー甘口何ぞ目じゃないくらいで、
りんごとハチミツ恋をしたどころか、新婚旅行真っ盛りでラブラブ並。
周囲も恥ずかしくなるくらい、どっぷりって感じで、
カツの使いみちとしては、認めてあげません。
もちろん、完食はしましたが。
例えば、ラーメン福本。
ビーフシチューに香辛料ぶっこんだ感じの、欧風カレーで、
やっぱりここは、基本洋食屋さんだなあと感じさせます。
お味は、なかなか好みな欧風カレーではありますけれど、
コスト面との両立から、すこし手を抜いていると言うか、
もう少し頑張れるだろうと思わせる、濃度的な薄さが透けて見えます。
十分美味しいですけれどもね。
もちょっと濃ゆく、贅沢にフォンドボーを使ってくれると、よりうれしい。
しかしながら、
自分でも、なんでラーメン屋でカツカレーを食べているんだろうと、
常々疑問をもっておりました。
食べるなら専門店。
とは思えど、まっとうなカレー専門店にカツカレーはほとんど置いてなく、
ある意味、邪道な料理なのかもしれません。
わりあい人気メニューであるものの、
主役ははれない程度のブツということであろうか。
カツという部分の流用でバリエーションが増やせるとはいえ、
揚げ物という点から、食堂的なメニューにしかなりえないのだろうか。
思えば、不憫な料理なのかもしれません。
と、そんなことをつらつらと考えつつ、
松屋でカレ牛を、食べるのでした。
なにしろ、松屋にはとんかつ定食ありませんから。
味が落ちて、辛いだけと揶揄されがちですが、
辛さは、まずさをある程度カバーしてくれるのも事実。
例えば、やっすいトップバリュのカレーでも、お醤油、ほんだし、唐辛子をぶっこめば、
美味しくいただける理論なのですよ。
ただ、辛いものは、辛さのインフレに陥りがち。
これは、辛さを中和するための、脳内麻薬が出にくくなるためとも言われます。
甘い物と同じく、辛いもの中毒に陥った時は、
過度のストレスにさらされているか、今一度ご確認されると、
幸せになれるんじゃありませんかね。
いや、しりませんが。
まあ、カレー食べてれば大体幸せ。
カツが乗ってれば、より幸せ。
小さな幸せを噛みしめる、
そんな昼下がり。
おわり。
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