昔からなぜか疑問だったのですが、あったかいものを無理なく食べれるからかな?
と、一応の結論に達しました。
鍋や煮物の保存が楽になってうれしい、くまむしです。
今週は、天井関係をやっておりました。
天井板をのっける廻り縁。
天井板を上から支える、野縁。
野縁を支える、野縁受。
野縁と野縁受を天井から吊り下げる、吊り木。
などなど、専門用語が全開です。
加えて、今週は企業説明会として、
10 社ほどご来所くださり、採用担当者とお話をする機会をいただきました。
会社によっては、社長みずから来ている場合もあり、
会社紹介も十人十色といった感じで、
なかなか興味深く拝見しておりました。
以下、詳細です。
廻り縁
これまで加工、組み立てしてきた構造材と異なり、部屋の内側に、内装として見えてしまうのが、この廻り縁。
天井を乗っける枠として、
柱を削って載せる場所を作った上で、
加工した廻り縁 4 本を乗っけて組みます。
最初から出来るはずもないので、
まずは、練習してから本番になるのですけどね。
廻り縁の端っこは、
90 度で廻り縁どうしが噛み合うように加工しなくてはならず、
ノコギリや、ノミの細工に注意がいります。
なにしろ、かみ合わせ部分がぴったりとくっつかないと、
見た目がたいへん悪くなるとはいえ、
ちょっとノミが滑っただけで、挽回不可能となるからです。
(実際には、1mm ほど全体を削り直して入れる事ができるが面倒)
かみ合わせ部分は、こんな感じ。
男木
女木
なんか、削れ方がおかしい部分がありますが、
そこは室内から見えないのです。
=セーフっ!!
合体
練習は手ノコ+ノミで行い、絶望感を味わった後、
本番は、45 度部分の加工のみ、丸ノコで実施し、安心感を味わいます。
やっぱり、電動工具は最高!
室内から見える側 (合体写真の手前の内側と、下部) は、
手かんなと、面取りかんなをかけて、きれいにしております。
野縁、野縁受、吊り木
天井板を上からささえる構造ブツも作って行きます。まず、長さを調節した野縁を入れ
それと 90 度に交差する形で野縁受を入れて、
最後に、野縁と野縁受の交差部分に、吊り木を入れます。
吊り木は、棟木や母屋と、野縁+野縁受をつないで支えます。
天井板は軽いので、吊り木は斜めでもよいとのことですが、
本職の大工さんは、出来るだけまっすぐなるよう加工をするのですって。
まあ、見た目かっこ悪いですしね。
下から見るとこんな感じ。
徐々に、小屋が出来て行きます。
なんとなく、屋根裏の断熱を考えなくてよいなら、
天井無い方が開放感があるかなー。
実際、本来の古民家や、ログハウスには天井なんてないし。
虫や、ホコリ除けとしては必要なのかしらん。
企業説明会
建築系 10 社といえど、従業員 10 人以下から、1000 人超えまで、様々でありまして、
でかい会社は説明もそつなく、そうでない会社は社長の個性が出る感じ。
一番多い仕事は、現場管理というもので、
大工/職人さんたちと、会社の橋渡しをする仕事でした。
いろいろ聞いてみると、改善しつつあるとは言え、
たいへんな仕事というのが浮き彫りに。
一例を上げると、
1. 休み時間は 2 時間以上である。そうでないと潰れるから。
(長時間労働前提ですか?ですね??)
2. 会社は夜 ○ 時以降電源を落とす。そうでないと潰れるから。
(いや、それ毎日 4-6 時間の残業+家持ち帰りってことじゃ?)
3. 以前は、現場で作業して、終了後会社に戻り、必要な発注手配。
今は、現場で発注手配を並行してできるようにした。
そうでないと潰れるから。
(現場とのやり取りが暇でない限り、状況かわってないんじゃ?)
建築系は、3K 職場の筆頭と言われ、
求人資料の段階でも、時給換算が 800 円を超えないという厳しい条件です。
上記の対策は規模の大きな会社でなされている場合がありますが、
そうでない場合は推してしるべし。
やる気と、お客さんの幸せを考えるなら、
能力、資格、年齢を問わない会社もあります。
そんな会社の社長さんは、魅力のある方が多いのも事実した。
ただ、お話をよく聞いてみると、
方針についてこれない方は離職もやむなしということであり、
うまい話だけではないのだなって感じです。
なにしろ、能力、資格、年齢がない場合、自分の時間しかリソースがないはずで。
社員のお給料を、時給換算で聞いてみたかったのですが、
怖かったのでやめました。
なお、取り扱っている商品と、売り込む対象は、
現状のニッチであり、
商売としては、頷ける部分も多く、面白そうな仕事だと感じましたね。
そして、
ブラックと呼ばれる仕事を支えるのは、
低学歴の方ではなく、会社をドロップアウトしたおっさんであるという、
現実も、同時に知るのでした。
まとめ
現在の小屋作製は、あと 1 週間ちょいで、ひとまずの完成を迎えるので、うまく行けば来週末には出来上がるようです。
これまで楽しく 2 ヶ月間実習を続けてきましたが、
あと 1 ヶ月の実習はつつがなく続けたい、今日このごろです。
就職に関しては、
するつもりないって人が結構いらっしゃって、ちょっとびつくり。
考えていても、公言しないほうがいいんじゃないかなーと心配もしたり。
でも、両親の介護のため、
福祉住環境コーディネーターの勉強が主目的という方もおり、、
人生もいろいろだなーと、少し思うのでした。
実際、求人票では、ほとんどが 60 才以下の募集。
ある程度が、35 才や、40 才の制限があるので、
おっさんや、定年退職者の再就職は、なかなか厳しい世の中ではあるようです。
おわり。