慣れか疲れか、電車の中で眠りそうになるのが怖い、くまむしです。
寝過ごしたら、遅刻 or 帰宅不能が確定ですから。
たかが通勤といえど、緊張感が伴います。
さて、今週は 3 日かけて、
5 本のノミを、中砥と、仕上げ砥石で研いでいき、
研いだノミで、ほぞ穴あけ。
残った時間で、かんなの調製とかんな掛けでした。
ノミ研ぎ
各自 3~10 分までのノミが支給され、説明を受けたあと研ぎ上げるわけなんですが、
幅が広いノミは、左右にぶれにくいから結構かんたんなんですね。
刃先=しのぎの角度だけ気をつければよいからです。
ただ、3 分ノミ=幅 9 mm が曲者で、
力を入れすぎたり、油断していると、研磨面が左右に傾いて行きます。
それはもう、かんたんにななめって行くんです。
コツをつかむまで、5 mm は削ったかな?
ちょっともったいない。
これを含め、
丸いしのぎ、片落ち、片研ぎの修正なども自分で実際にやることができ、
非常にいい経験になりました。
今はもう、なにが来ようと、自分で直せる自信がありますから。
大体は、前回の使用者が適当に研いだ修正をしていることになるのですが、
修正に苦労していない人がいない=全員苦労してる、
というのは、ちょっとどうかと思ったり。
3 日間、ずっとかがんで、しゃこしゃこと修正三昧のおかげで、
自分のノミなら、最初からしのぎの形を維持してきれいに使おうと、
思い知らされますものね。
けっこう、腰にくるんです、この作業。
刃物研ぎ自体は好きなので、精神的な苦痛は感じませんけども。
ほぞ穴あけ
ほぞ穴あけは、来週から本格的な、継手などを習う前フリですが、
自分の研いだノミでやるのは、また格別。
日曜大工だと、
材料適当に切って、コーススレッドで固定、程度しかやってこなかったので、
きちんと習得したい技術です。
ただ、1 回穴あけるだけで、
ノミの刃が鈍るのは、ちょっと大変。
建築現場だと、
ほぞ穴あけマシーンを使うことも多いそうなので、
まずは基礎から、すこやや、けびきの使い方も含めて、
こつこつと教えてくださっているのでしょう。
かんな
かんなも、人により道具の状態がずいぶん異なっていて、面調整から必要な奴がいたり、
状態が違うので、歯の出方が見づらいのがあったり、
新品過ぎて、刃の出方がおかしかったり。
いろんなのを見て、調製も出来るので、
大体の状況に対応する自信がついたりしました。
実践的な実習であるだけに、
ついて行きづらい人も、ちらほら。
そこを、先生なり、周りが補佐って感じで、悪くはない雰囲気ですね。
昔、祖父のかんなをいじって怒られましたが、
あー、あの時は悪いことしたなーと、ちょっと反省したりもしてました。
ここまで精密器具&かんな刃とぐの大変&木材部の熟成が必要とは。
わかった時には、もう伝えられないというのも、なんですね。
まとめ
実際に大工として職に就くと、基本は駄目だとゲンコツが飛んできて、理由は教えてくれないそうで。
プロの先生からの説明&質疑応答つきで、実習が出来るのは、
間違いなく恵まれた学習環境です。
この機会に、出来るだけ知識を吸収しようと、
改めて心に決めるのでした。
最近、近所では、お寺の立て直しをやっていて、
宮大工さんが働いています。
あのレベルに到達できる日は、来るのだろうか。。。
宮大工の本職と、見習い大工の間には、
それはそれは深い溝がありますやね。
おわり。
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